SD-ALTISの主観
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#75・GSF1200Sレーサーの補修作業。

前回のテイスト前練習で、派手にハゲチラカシタ#75車。

ひとまず暫定的補修でテイスト当日は参加しましたが

要所要所はみすぼらしく、復活へ向けて足踏み状態・・・。


ほったらかしていても自然治癒能力が無いですから

「仕事の合間」っつー魔法の言葉で何とかするしかねーんだな。

(本来ならば無い時間を無理やり調整してるのだよ・・・)

世のレース関係ショップは皆忙しくしておる訳で

ウチも例外じゃ無くせわしい訳ですよ。

「実戦っちゅー貴重なフィールドで作業のテストをして頂く」

まぁ、これも製作者冥利に尽きるっつー事で

たまにの転倒も良しとします。。。






テイスト当日、決勝はリタイヤ(原因不明)なので

その原因解明もしなくちゃならないけど

一気に対策出来る訳も無く、まずは「見てくれ優先」っつー事で

歪んだシートレールとバキバキのカウルを補修します。



 

右上方向に捩じれてるシートレール。

幸いメインの歪は無さそうなのでシートレールのみ補修。


特に基準値が無いので、見た目優先で補修する事にしますが

一応、どれくらい曲ってるか数値で解釈できる場所は

取敢えず計測して、基準値の一つとして控えてみます。


ざっと計測したら

右方向に40㎜程度、右上方向に20㎜程度ですかね。






左右を繋いでいるシートプレートが湾曲してます。

左側からの転倒入力に対して右が踏ん張ったせいで

真中に応力が逃げたっつースンポーね。


左右のシートレールパイプが4本。

それを左右に繋いでいるメンバーパイプが1本で

シートプレートが1枚で構成されてる現状。

かなり強固になってますね、純正ってばさ。

そりゃあ、二人乗り対応(150㎏ 位)に相当する入力を

しっかりと受け止める強度が必要な部位ですから当然ね。


で、ウチは油圧で何とかする装置は無いです。

「引っ張って直す」とかはその道の専門家に任せて

ウチは「切って短くしちゃう作戦」なのです。


試しにレール後部に鉄パイプ差し込んでみたけど

オッサン二人で鉄パイプ差してドーニカなる訳が無い。

んじゃあ、ストレスが掛かってる場所をぶった切る。





 

パイプを切断すると歪んだ分が元に戻る症状が垣間見れる。

捻じれが戻ろうとする場所を把握してチョップしていく作戦ね。


本来ならばフレーム単体で全体的に補修するのが正解なので

今回のやり方はちょいと邪道ですかね。

あくまでも「それなりに戻している」ってニュアンス。

一旦伸びた鉄を元に戻せる訳も無くその場凌ぎっつーかね。

まぁ、それが許される状況なので選択した手法って事ね。

何だかんだで帳尻合わせて見ます。



ある程度補修して、先日のロードライダーフェスタに展示したけど

一旦この辺で#75号車は保留する事にします。

色々と時間調整して、また作業時間作らないとさ。


やはり、お客さん優先で。。。
続き。

オーリンズリアサスのオーバーホールと小変更。

現状、年季が感じられる傷み具合でゴザイマス。

ホース類の外皮もボロボロで、どうせ交換するならば

タンク位置の変更を目論んで短いホースに交換してもらって

純正とは違う取回しにしてしまう作戦。





GSF対応としては最初期モデルの46HRCSらしい。

最現行製品と内部パーツやらの互換性が無いらしく

何かにつけて「ASSY交換」になるそうで・・・。

まぁ、仕方ない。

キチンと直るのだから非常に助かる。





で、綺麗になって帰ってきた。

想像以上の仕上がりでラボに感謝でゴザイマス。





新しいタンク位置はキャブ後方に並べて設置。

概算指定だったホースもバッチリ、収まりも宜しい。。。





リアサスオーバーホールとタンクステー変更。

スイングアームペイントとスタンドフック設置。

リンク類ベアリング・カラー総取替。

タイヤ交換、チェーン清掃フッ素処理にて

リア足回り編は完了でゴザイマス。




フロントも同様に作業いたします。





オイルは綺麗だけど、組み方がチト違かった・・・。

バネも変わってる風ですが、身元諸元不明なので

ハイパープロをベースに踏まえて、組み直してみます。


インナーチューブに点錆が発生しておりますので

今後はコマメな清掃と油脂含む吹上げで現状維持が望ましいかと。


全バラで清掃してから、アウターはペイントします。






で、組み上がったフロント足回り。

フォークオーバーホール。

アウターペイント。

スピードセンサー位置変更。

タイヤ交換にて完了。



残る作業として

・油圧ホース類の全交換。

現状がアルミ製ヤング仕様なのでコリャイカン、と。

SUS仕様に変更します。


・キャブのオーバーホール、セット変更。

汚れ(大)なのでガスケット類は全交換でしょう。

現状確認でPS見たら開度1/2って・・・。

清掃後に初期調整してから見直しですね。


・車検

車検取得に対応した整備が別途必要なので

通常よりお時間が掛かるかな?と。


まぁ、残り作業もボチボチなので

納車は来週末かな?と思っております(予定)。




最近、作業をまとめてしまいがちなので

「ちゃんと仕事してる?」と疑問を生じておりますが

ブログ更新しないからって遊んでいる訳じゃあゴザイマセン。


催促の電話はキライなので、見守ってね。。。
一人作業の限界を感じつつ、日々に追われております。。。

何分「ボッチ」なので予定通りいかないことだらけでして・・・。

一応、小出しにするわけじゃあゴザイマセンが現在の作業状況など。



GSF1200足回りメンテナンス。

小奇麗にして、キチンと稼働する事が基本でゴザイマス。







汚れを落としてベアリングの交換。

ガタや変形は見当たりませんので最小限の手入れで済みます。




 

カラー類には段付きや打痕が見受けられます。

グリスが足りないと当たりがキツク残りがちですね。

今回は全部交換します。





リンク系のベアリングも全部交換します。

全バラメンテするからには、折角ですからね。





洗浄して新品パーツ組立の終わったリンク。

サクサク、スルスル動いて当然の部位です。

余計なフリクションを少しでも軽減できる様に

対価以上の念を送りながら組み込みます。





スイングアームはフック設置とリペイントして仮組完了。

リアセクション、残るはリアサス。

装着していた最初期モデルのオーリンズをOH。

GV系対応として数回の仕様変更による消耗品の相違が有るらしく

若干手間掛かったけどバッチリオッケイ。

多少の修正やらを踏まえて次回装着します。

シートカットやらポート加工などの加工後はスチーム。

同等の威力を発揮出来る「家庭用」は無いので洗車場へ出向く。


ついでに車も洗うけど、設定間違えるので

決してきれいになってる訳じゃあない(車がね)・・・。






温水スチーム 5分/300円。

重曹混ぜてウェットブラスト風にするなら

マイケルヒャー購入して施工しましょう。







ピストントップの汚れは均一に粘っこい。

シリンダーにも傷無いので清掃のみで行きましょう。


で、オーナーさんと雑談しながらヘッド組んだんだけど

バルブステムシールが一つだけ足りなかった。

そのせいでヘッド閉められなかった・・・。

「おかしいなぁ、30ヶ位有った筈なのに・・・」。


あっ、10日前に予期せぬヘッドOHしたからなのね・・・。

すっかり補充忘れてたのは、記憶力が散漫なせいでしょう。

ちょっと自戒を・・・。

シートカット終了。

同時に修正面研でも、と思ったけど状態が良いのでそのまま。

圧縮がどーのこーのは次の段階にしておきます。





 



リムーバーでカーボン汚れをざっと落としてあります。

今後はいつもの洗浄液ドブ漬けにて本洗浄。



 

 

バルブの清掃。

右が清掃前で左が清掃後。

汚れを落とすだけで鏡面にする事はしません。

曲っていやしないか、とかフェイス面の状態とかが重要。


地味に進行している風な【RKM計画】ですが

ココに来てようやくエンジン加工に着手のオハナシ。

引き続き程よく進行致します。。。

ご存じ【1989年限定車両GSX-R750RK】。

そのRKエンジンを腰上OHして実戦投入。

巷ではコレクターズアイテム扱い(一部の鈴菌保持者のみ・・・)。

「やっぱ、使ってナンボっしょ」とオーナーさん。

油冷カタナに積み込みます。。。






最近では単体購入の機会すら希薄になってますね。

希少価値があるので、保管されている個体は見聞きしますが

「折角だから実働させたい」って心理、好きです。

そういった「理」ってすごく大事ですから。。。


搭載車両ってのが「油冷カタナ」っつーのもいかにもです。。。





中古購入なので、使用状況が把握出来ない場合がほとんど。

元々がレース仕様前提車なので、内容変更点があるかも、です。

なので現状から得られる情報は要チェック。。。


結果、バルタイ等含めて動弁系内部はSTD状態。

余計な加工はされていなかったので一安心です。。。

いくらRKとはいえ、使用域は公道なのでそれなりで良いんです。





分解して、シートカットの準備。

バルブの破損も無くガイドの摩耗も無く状態良し。



 



ポートやバルブのカーボン蓄積や燃焼室の状況から推測すると

サーキットよりもストリートで通常走行していた感タップリ。

まずはシートカットして、カーボン洗浄ですね。



エンジン系は裏メニューですが、たまに小出しして

「仕事してますから」アピールしてみます。。。

そんなこんなも忘れちゃいけないリポートです。



よし、週末はBBQやるべ。

よろしく皆の衆。。。

実は電装系も変更していたのだ。

ただし、作業日はGW中だったので復旧とは違います。

単純にリポートタイミングを逃したのでこの際にでも。。。






ウチの「GSF専用シートレール」に色々と小細工してみた。

バッテリーとイグナイターとセルリレーとシフターがまとめてある。

要は「レーシングハーネスの心臓部全部乗せ」なのです。


これで邪魔くさくない。






点火コイルもキャブ後方へ移動。

これでエンジン上部がスッキリしてメンテ上手に。。。


この位置には以前までMFバッテリーが有った場所。

リチウム使用する前は車体中央に重量物を集中させていたけど

軽量リチウム採用によって改新した措置なのです。。。






コイルはこんな感じに並べてある。

コックもシンプルな形状に変更しました。

まだ、国内では珍しいタイプではないかな?と。

フフフ、日々研究に探究心でゴザイマス。

現時点で考えうる最高のシンプルがココに有ります、と。。。

イヒヒ、自画自賛でゴザイマス。。。




たまにメンテで、レリーズを整備します。


 

ほぼ、ノーメンテになりがちな部位なのでこの際に。

世間はGW真っ最中でしたが、ウチは通常営業でしたのでね。

少ない通常業務の傍ら、タップリと重整備を行っていた次第です。






ついでにスプロケカバーもカットしたり穴開けたりしてみた。

純正ベースのプチ加工でゴザイマス。

良く有るプレート状のアフター製品採用しない理由は

固定が面倒で汚れが拡散するだけでメリット薄いから。

軽くしたければ小さくしなさいな、と。

分解しても無駄にバラつかないので固定も楽だ、とね。



まぁ、コレ位でいいかな。

思い通りいかないのがリアリズム。

次のステップ目指して皆様、邁進致しましょう。。。



浮かれ気分に鞭打って明日から遅めのGW開始なのだ。

で、何時やるのかな、バーベキュウは。

幹事の選択間違うと、勝手にキャンセルしやがるからな・・・。

頼んだよ、ザッキー。。。

皆も準備よろしくチャン。。。
燻っている復旧画像、折角だから記事にします。

次回へ向けての供養厄払いになればいいな。。。

9日のダイジェスト。






ヘッド牧場からピックアップしてきた臨時ヘッド。

そのまま再利用なんて野暮な事はしません。

燃焼室の汚れとか、このままじゃまずいっしょ?

バルブも磨いて、シートカットして摺合せして洗浄して、と

とても寝る暇の無いスケジュールでまいりましょう。。。


まずは洗浄液に漬け込んでおきます。

本番当日の荷物を前日搬入しにいってる搬入部隊の帰還を持って

ハイエースの洗車隊長デラデッチと一緒に某洗車場にて

スチーム洗浄する事とします。




 

サクッとスチーム終了。

だけど、画像が反対やね・・・。

燃焼室じゃ無くてスマンね。


でも、チョー綺麗になった。




 

サクッと換装完了。。。


ちょっと前に組んだエンジンだったけど

その時とは仕様が若干異なるのよね。


個人的にエンジン関連はは専門外としてきたので

今まで深く考えて組んだりしなかったけど

今回からちょっと本腰入れようかな、と。

楽しさが少しだけ垣間見れるようになったかな、と。


油冷しか興味無いけどさ・・・。

さて、メシにしよう。。。
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